ファイル操作は、プログラムでファイルを読み書きするための技術です。Pythonでは、テキストファイルやCSVファイルなど、様々なファイル形式の操作が可能です。この章では、ファイルの読み込みと書き込み方法について学び、テキストファイルとCSVファイルの操作方法を解説します。
ファイルの読み込みと書き込み
ファイルを読み込む際には、open()
関数を使ってファイルを開きます。open()
関数には、ファイル名とモード(読み込みモード、書き込みモードなど)を指定します。ファイルを開いた後は、read()
やwrite()
メソッドを使って読み書きを行います。
ファイルの読み込み例:
with open("example.txt", "r") as file:
content = file.read()
print(content)
with
文を使うことで、ファイルのクローズ処理が自動的に行われます。
ファイルの書き込み例:
with open("example.txt", "w") as file:
file.write("Hello, world!")
こちらもwith
文を使っています。"w"
モードでファイルを開くと、既存の内容が上書きされます。追記モード("a"
)で開くと、既存の内容に追記されます。
テキストファイルとCSVファイルの操作
テキストファイルは、前述の方法で読み書きが可能です。CSVファイルについては、標準ライブラリのcsv
モジュールを使うことで簡単に操作できます。
CSVファイルの読み込み例:
import csv
with open("example.csv", "r") as csvfile:
reader = csv.reader(csvfile)
for row in reader:
print(row)
csv.reader()
を使って、CSVファイルの内容を行ごとに読み込みます。
CSVファイルの書き込み例:
import csv
data = [["Name", "Age"], ["Alice", 30], ["Bob", 25], ["Charlie", 22]]
with open("example.csv", "w") as csvfile:
writer = csv.writer(csvfile)
for row in data:
writer.writerow(row)
csv.writer()
を使って、リストのデータをCSVファイルに書き込みます。
以上が、ファイル操作の基本的な方法です。これらの方法を使って、テキストファイルやCSVファイルを操作しましょう。ファイル操作は、データの永続化やデータ解析、外部データの取り込みなど、様々な用途で活用できます。Pythonの強力なファイル操作機能を駆使して、より高度なプログラムを作成していきましょう。
例えば、CSVファイルからデータを読み込んで、そのデータを使って何らかの計算や処理を行い、結果を新しいCSVファイルに書き込む、といった一連の流れを実装することができます。
また、Webスクレイピングを行って得たデータを、テキストファイルやCSVファイルに保存して、後から解析や整形を行うことも可能です。
ファイル操作を習得することで、Pythonプログラミングの幅が広がり、より多様なアプリケーションやツールを開発することができるようになります。これまで学んだPythonの基本機能と組み合わせて、自分だけのプロジェクトに取り組んでみましょう。