プログラミングにおいて、データを操作するために演算子が使用されます。演算子は、算術演算子、比較演算子、論理演算子の3つの主要なカテゴリに分けられます。この章では、Pythonで使用されるこれらの演算子について説明します。
算術演算子
算術演算子は、数値データを操作するために使用されます。以下は、Pythonで使用される主な算術演算子です。
加算(+): 二つの数値を加算します。
減算(-): 二つの数値を減算します。
乗算(*): 二つの数値を乗算します。
除算(/): 二つの数値を除算します。
余り(%): 二つの数値を割った余りを求めます。
べき乗(**): 二つの数値をべき乗します。
整数除算(//): 二つの数値を除算し、結果を切り捨てた整数を求めます。
例:
a = 10
b = 3
addition = a + b # 13
subtraction = a - b # 7
multiplication = a * b # 30
division = a / b # 3.3333...
remainder = a % b # 1
exponent = a ** b # 1000
floor_division = a // b # 3
比較演算子
比較演算子は、二つの値を比較し、真偽値(TrueまたはFalse)を返します。以下は、Pythonで使用される主な比較演算子です。
等しい(==): 二つの値が等しいかどうかを判定します。
等しくない(!=): 二つの値が等しくないかどうかを判定します。
より大きい(>): 左の値が右の値より大きいかどうかを判定します。
より小さい(<): 左の値が右の値より小さいかどうかを判定します。 以上(>=): 左の値が右の値以上かどうかを判定します。
以下(<=): 左の値が右の値以下かどうかを判定します。
例:
x = 10 y = 20
equal = x == y # False
not_equal = x != y
# True greater_than = x > y # False
less_than = x < y # True
greater_or_equal_than = x >= y # False
less_or_equal_than = x <= y # True
論理演算子
論理演算子は、真偽値を操作するために使用されます。以下は、Pythonで使用される主な論理演算子です。
論理積(and): 二つの条件が共に真の場合にTrueを返します。
論理和(or): 二つの条件のうち少なくとも一つが真の場合にTrueを返します。
論理否定(not): 条件の真偽値を反転します。
例:
age = 25
is_student = False
is_adult = age >= 18
is_not_student = not is_student
is_adult_and_not_student = is_adult and is_not_student # True
is_adult_or_student = is_adult or is_student # True
これらの演算子を組み合わせて使用することで、データの操作や比較、条件判断を行うことができます。演算子を理解し、適切に使用することで、プログラムの制御やデータ処理が容易になります。また、演算子を使用して作成された条件式は、制御構造(if文、while文、for文など)の中で使用され、プログラムの流れを制御するために重要です。